自分が作成したテキストファイルからシステムが提供するライブラリや実行コマンドまで、全てに所有者(オーナー)が設定されています。
ファイルのオーナーはファイルへのアクセス権限を自由に設定することができます。
オーナーの確認方法
lsコマンドに-lオプションをつけることで確認することができます。試しに/bin/catファイルのオーナーを見てみます。
$ ls -l /bin/cat
-rwxr-xr-x 1 root wheel 36768 Oct 31 2020 /bin/cat
3列目にroot、4列目にwheelが表示されます。これはrootユーザーがオーナーでwheelグループに所属していることを表します。
新しくファイルを作成する作成したユーザがそのファイルのオーナーになります。
$ touch test.txt
$ ls -l test.txt
-rw-r--r-- 1 kenjin staff 0 Oct 20 08:28 test.txt
こちらはユーザーkenjinがファイルを作成したのでオーナーがkenjinになっています。
グループとは
グループとはユーザーの集まり
グループとはユーザをまとめた集まりのことです。
例えば、システム管理を行うwheelというグループに複数の管理者ユーザを所属させて、wheelグループに権限を与えることで、同じ役割をもつ複数のユーザーに対して同一の権限を付与することができます。
複数グループに所属できる
ユーザーはいくつものグループに所属することが可能です。
またどのユーザーも最低一つのグループに所属していないといけないです。ユーザーを新規作成する時に特に指定しなければユーザー名と同一のグループに所属するようになります。
自分がどのグループに所属しているかはgroupsコマンドで確認が可能です。