一つ一つのファイルに対して「誰にどのような操作を許可するか」という権限を規定する情報が設定されています。この情報のことをパーミッションといいます。
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確認方法
ファイルのパーミッションはlsコマンドに-lオプションをつけることで確認することができます。
$ ls -l /bin/cat
-rwxr-xr-x 1 root wheel 36768 Oct 31 2020 /bin/cat
フィルタタイプ
先頭の一文字目はフィルタタイプを表します。フィルタタイプは下表のとおりです。
– | 通常ファイル |
d | ディレクトリ |
l | シンボリックリンク |
ファイルタイプの後ろの9文字の部分はファイルモードとよばれ、ファイルのパーミッションを表しています。
r,w,xはパーミッションの種類
また9文字のrwxr-xr-xはrwx、r-x、r-xという3文字ごとのブロックになっています。それぞれが「オーナー」「グループ」「その他のユーザ」に対するパーミッションを表しています。
オーナー(root) | グループ(wheel) | その他のユーザー |
rwx | r-x | r-x |
グループとオーナーがわからない人は以下の記事を読んでみてください。
r, w, xの記号は許可されるファイルへの操作を表しています。操作はr(読み取り)、w(書き込み)、x(実行)の三種類があります。
記号 | 意味 |
r | 読み取り(read) |
w | 書き込み(write) |
x | 実行(execute) |
lsコマンドの-lオプションで実行すると、操作が許可されているときは「r」「w」「x」という記号が表示され、許可されていないときは「-」が表示されます。
/bin/catファイルは以下のパーミッションが設定されているということになります。
ユーザー権限 | 読み取り | 書き込み | 実行 |
オーナー | 許可 | 許可 | 許可 |
wheelグループに所属するユーザー | 許可 | 禁止 | 許可 |
その他のユーザー | 許可 | 禁止 | 許可 |